5年「児童・生徒の学力の向上を図るための調査」考察
国語 ・漢字の「読み」(養う、天然)、「書き」(練る)の正答率が低く、「書き」(道路)の正答率は高かった。
・問題文の条件で「色を表す漢字一文字を抜き出して答える」とあるのに、「緑色」「赤色」等と答える
児童が多くいた。
・筆者が示す複数の資料を用いて、目的に応じて筆者の考えを理解しまとめることが苦手である。
・文書の意味を理解したり、文書で伝えたりすることが苦手である。
社会 ・地図の読み取りの正答率は9割と高い値を示したが、消防士の仕事の分類、東京都の特色ある山、
建物、施設名などの正答率は低かった。
・昔の道具から現代の道具への移り変わりの文章題や工場見学についてのレポート資料などの読み
取りについて不十分であった。見学や実物に触れる経験を増やしたり、語彙や言葉の理解を進め
ていったりすることが必要である。
算数 ・基礎的な四則計算は8割の正答率を出している。
・立体と展開図の関係を正確に理解している児童もは4割に満たない状況である。
・速さと距離や道のりの問題の正答率は2割に満たない状況でった。
理科 ・自然事象や実験などへの意欲や関心は高く、写真や図などから答えを出す物については正答率は
高かったが、表やグラフなどから答えを導きだすものについては正答率は高くなかった。
そこで↓
国語 ・意図的に漢字に触れさせる機会を増やす。漢字の読みや筆順に意識をもって練習に取り組ませる。
また漢字や熟語の意味や反対語などを使い文章表現する機会をつくり言語事項についての知識・理
解を図っていく。
・文書をさっと見て、大雑把に捉えるのではなく、適確に読む習慣を付けさせる。読書活動を引き続き
進め、文書の内容理解や自己の考えを発表する機会を作っていく。
・資料からわかることを理解し、まとめていく活動を取り入れていく。
・文書を書く際に主語と述語や修飾語が、内容を正しく伝わるように書けているか意識させる。
社会 ・島しょの島々も含めて東京や他府県の主な地点について映像等を使って疑似体験(見学)させる。
・テレビや新聞で話題になった社会的事象を取り上げ地図帳や資料集などの資料と関連づけて社会
事象について理解を深めていく。
・見学や実物に触れる経験を増やしたり、語彙や言葉の理解を進めてく。
算数 ・四則計算についてベーシックドリルや基礎問題を用いて演算能力の確実性を伸ばしていく。
・作図から立体を作成したり、立体を切り開いたりして図形認識を高めていく。
・数直線や表を活用して単位当たりの大きさをつ掴ませるようにする。
理科 ・実験や観察を行う際には、違いや変化を表やグラフで記録させ、実験結果(記録)から考える機会を
与えノートに記入させたり、発表っせたちさせたりする。
その他 全体を通して問題を正確に読み取り理解する点で弱さがある。文書を正確に読む力や語句や言われ
ていることの意味を正確に掴ませるため、児童の語彙力を高めていくことが必要である。
平成28年度 5年 「児童・生徒の学力向上を図るための調査」結果考察 |
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