平成31年度の基本方針
                                      八丈町立三根小学校
1 学校経営の基本姿勢
  東京都教育ビジョンでは2020年の東京が目指す姿として目標の一つに「誰もがチャ
 レンジできる社会を創り、世界に羽ばたく人材を輩出する」ことを掲げ、その実現のた
 めに「子供たちの知・徳・体を鍛え、時代を担う人材を育成する」施策を図っていくとし
 ています。
  TOKYO2020を明年に控え、後戻りができない地点まで来ている今、TOKYO2020を目
 標を定めて最後まで粘り強く取り組み勝利をつかむ例として、子供たちに目標を定める
 意義などを伝えていきます。(子供たちに何十年も先の目標を今、もたせることを強制
 するものではないではなく、今の努力の積み重ねが未来の自分を作っていくことを子供
 たちに伝えていく中で、子供たちが将来への夢や希望を見いだせるよう育てることをめ
 ざします。)子供たち一人ひとりが20年や30年後に社会に出て目標を達成できるように、
 児童一人一人に確かな学力と心豊かでねばり強く生きていく力を育てていくことを基本
 姿勢としていきます。
  3月の卒業式で子供たちに、「未来とは今である。今の努力が、自分の未来を拓く力
 になる」との話をしましたが、子供たちの前に立つ教育者としても、努力をしている姿を
 子供たちに示せる教員であることを、私自身も含め教職員にも求めていきます。

   三根小は今年度、二年目となる都のプログラミング教育推進校と八丈町教育研究奨
 励校となります。他校に本校の取り組みを伝える絶好の機会と捉え、児童への教育と合
 わせ、最重要課題として取り組んでいきます。

  学校は、子供たちはもとより保護者や地域から信頼されることが大前提ですが、残念な
 がら、昨年度は一部の職員の業務が滞り、子供や保護者からの信頼をなくし、地域各所
 にもその噂が広がり、本校の信頼が失墜する事態となりました。今年度は職員の異動も
 あり、新たなメンバーを迎え新生三根小学校の心意気で、子供、保護者、地域からの信
 頼されるも三根小学校を作っていこうと、年度当初の職員会議で全職員で共通理解を図っ
 たことを、次に宣言します。 
 
 (1)教育公務員としての自覚
    常に慕われ信頼される学校職員であるために心身健康と服務規律遵守に努める。
   勤務時間内は全ての行動が子供たちの教育に影響すると捉え行動するばかりか、事
   件や事故を起こせば、勤務時間内外を問わず児童や保護者に影響を及ぼし、学校や
   都の教育全体の信用を傷つけることになることを常に意識する。
     飲酒運転は言うまでもなく、交通違反も起こさないよう細心の注意をする。
 (2)全体の奉仕者であることの自覚
     私たち、公務員は勤務中は、全力を職務に集中することを任用時に誓約している勤
    務中の僅かな時間でも都民の税金で雇用されている自覚をしっかりともっていく。
     昨年度より島内の公共施設は敷地内禁煙となっている。敷地内での喫煙は禁止は当
   然のこと、地域住民や子供たちの目も厳しくなっている。敷地内でたばこの臭いをさせな
   いことも意識していく。勤務時間内の、敷地外での喫煙について職場放棄との見方も一
   部でされていることを自覚する。
    備品や消耗品も税金で購入したり、リースしたものである。効率的な使用を進めると
   こと、児童個人の利益につながるものなどは私費が原則である(習字の練習用半紙は
   私費)を徹底する。
 (3)人権尊重の体現者
     国や都が進める(本校の教育課程でも)人権尊重の精神を教職員が、まず十分に
    認識し実践する存在となる。毎年、年度当初に児童を呼び捨てにしないようにと言っ
    ているが、昨年度も児童を呼び捨てにしている場面を見かけた。原則として児童には
    「君」「さん」を付けて呼ぶことを意識していく。
      更に、昨年度、子供を泥防扱いした事案もあったが、教員には高い人権感覚がも
     とめられています。
  (4)勤務時間中は校務の効率化を図り、子供の教育に全力を注ぐ。
    全ての基準は、「子供にとってどうであるか」に置く。保護者の信託を受け子供の教育
   に当たっていることを常に忘れない。保護者への連絡を後回しにしない。
    組織の一員として担当分掌に責任をもつ共に、組織として共同、協調して職務に当た
   る。「チーム学校」という意識をもって校務にあたっていく。組織で職務に当たっているこ
   とを常に意識する。自分の担当職務で完結するものばかりでは無い、後に続く職務があ
   ることを意識し全力で職務に当たる。  
    他の職務や新しい職務にも進んで取り組む気概を常に持っていく。芝生の整備や教
   室や校内の整備も「児童が安全に使えるため」に学校として行っていることと捉える。教
   室でけがが起きれば、教室の環境整備や安全指導を実施していたかなど責任が問われ
   ることもあります。
 (5)毎日の授業を大切にする
    三根小学校の教育目標の1番目には「よく考え、進んで学ぶ子」を掲げている。子供たち
  が考えたり、進んで学んだりするためには、
   ○ 授業に準備をして臨む
   ○ 子どもが興味・関心をもつ授業を進める
   ○ 学習に取り組ませ、できた箇所を認め・賞める
    ○ 子供への教育の記録となる通知表や指導要録など期日を守った作成や記入に当たっ
  てのルールなども確実に身につけていく。


 2 目指す学校像
    「(子どもが)通いたい学校、(家庭・地域が)通わせたい学校、(教師が)勤めたい学校」
   ○ 欠席・遅刻連絡の徹底、不登校・登校を渋り・いじめを出さない学校

 3 教育活動の重点目標達成のための実践
  @徹底して学びを支援する
   ・「授業が変われば子どもが変わる」。教育のプロとして授業に精魂を傾ける。
   (週の指導計画を活用した十分な計画、柔軟な指導。認め励ます評価の実践を継続する。)
   ・「やりたいな」、「やった」、「できた」、「わかった」があふれる授業を創造する。
   (学ぶ楽しさを体得する体験活動や問題解決的活動など児童が主体的に学ぶ場を意図的
    に取り入れる。)
   ・子ども一人一人の学習状況を把握(観察)し、指導→観察→授業改善のサイクルで日々の
    指導の工夫を図る。 ※学期や年間を通したPDCAでは落ちこぼれる子を救えない。
   ・個別指導やぐんぐんタイム、長期休業中の発展・補充学習を実施していく。
   ・朝の会が長引き、1時間目に食い込むことが多くなっていないか等。時間厳守に努める
  A心の居場所となる学校
   ・いじめ、不登校、非行や暴力、人権侵害の起こらない学校を目指す。
   (トライ&チャレンジ、ふれあい月間の取り組みなどで自他を尊重し合う心情を育む。)
   ・基本的な生活習慣・授業規律の定着を図る。個に応じた指導、支援の徹底。
   ・朝の健康観察、欠席の報告・連絡など子どもたちの健康・安全指導の徹底。
   ・子ども、家庭、地域の思いを受け止めたこまめな連絡、相談、即応姿勢
   ・スクールカウンセラー活用による、全員面接、教育相談の充実。情報交換を活発に行い情報の
    共有を行っておく。管理職への報告(担任・S.C.→副校長→校長)
  B「都研究推進校」「町研究奨励校」では教員としての自身を伸ばす場、子供を伸ばす場と捉える。
   ・進んで学ぶこと、粘り強く取り組むことを教師自身の姿を通して今年も伝える。
   ・「思考すること」「進んで学ぶこと」「今、目の前にあることに粘り強く取り組むこと」「学習規律を身
    に付けること」を今年も進めていく。
   ・児童の基礎学力の10%UPを目標にして取り組んでいく。
   ・読書を楽しみ本に親しむ習慣の形成。(朝の読書、図書室の活用等読書活動の充実。)
   ・八丈町が進める八丈方言の他、古典民話等、美しい日本語に触れる機会を各学年の発達段階に
    応じた内容を計画的に実践していく。併せて、子どもたちの語彙を増やす工夫を忘れない。

 4 その他
   ・計画的で公正、的確な予算の執行と有効活用。最小限の出費で最大限の効果。
   ・普通教室エアコンの設置。児童下校後の光熱費等節約の励行。
   ・公費、公共物等の適正管理・利用の徹底。
   ※学習活動や正当な活動以外での公共物品の破損等は弁済を原則とする。
   ※公費、私費の区別を厳格にする。出張の航空券は現金・離島住民割引で購入。
   ・私費会計の適正処理。
   ※購入前の精査を確実に行い、必要かつ指導効果が期待できるものを購入すること。
     購入したものは、完全に活用すること。
   ※学年私費会計は集金後、直ちに業者等に支払う。集金から支払まで長期間置かない。
     収支報告書には領収書を添付。保護者代表(学級?)に監査を依頼する。
   ・広報活動の推進。取り組んだ教育活動を積極的に学級便りやHPで適時に発信。
   ・個人情報の漏洩、紛失、盗難、体罰やわいせつ行為、窃盗等を未然に防ぐ。
   ・飲酒に絡んだ事故、交通事故等を防止する意識を一層高める。
   ※飲酒をしていなくても交通事故には十分に注意する。自転車も事故を起こせば車両として扱われ、
    運転者の注意義務が課せらる。
   ・地域、保護者等との関係は適切に対応する。
   ※利害関係者と飲食を共にすることや便宜を受けることは服務上問題。
   ※自宅等への贈り物は返却後管理職に報告する。(送り返した伝票等を保管しておく)
   ※都民や町民からの寄付は原則禁止。個人としては×、町への編入は○
   ・避難訓練をはじめ、安全指導を徹底し事故や災害被害を防ぐ。
    施設に関しては毎月の安全点検だけでは不十分です。不具合に気づいたら直ちに管理 職に伝える。
    (発見者→副校長→校長)
   ・来校者への声かけ、電話対応にも注意。 
   ・保小中高連携の推進。同一学区の保育園や一貫校である富士中学校との連携を進める。その他、小小
    連携(特別支援学級在籍児童の移住地校との交流を進める)
   ・校務分掌遂行を通して教員相互が学び合い資質を高める。
   ※前任者からの引継ぎ、後任者への引継ぎ資料等の整備を行う。
   ・校務分掌は副校長の指導の下、主幹、主任の指導・承認を得る、文書起案システムによって進める。