平成29年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査 結果

[各教科の調査結果(平均正答率:%)]

  A 教科の内容  B 読み解く力に関する内容  
教 科  学級  学級
国 語  66.4  67.5  61.5  71.5 
社 会 79.3  76.1  64.3  61.9
算 数 68.6  63.7 48.4  47.9 
理 科  75.2 69.4  83.3 78.9 

[観点別の調査結果[平均正答率:%)]

教 科   A 教科の内容            B 読み解く力に関する内容
 関心・意欲・態度 思考・判断・表現  技能  知識・理解  読む  取り出す力  読み取る力  解決する力 
 学級 学級   都  学級  都  学級 都  学級  都  学級  都  学級  都  学級  都 
国 語  98.4  94.6   67.7 71.2  70.3  72.7  54.9  59.7   67.7 65.7  71.9   83.4  53.1  64.7 59.4  66.9 
社 会  89.1  89.1   74.0  75.5  81.7  78.2  74.2  66.4 -  83.3  75.3  56.2  51.8  43.8  52.1
算 数 96.9  92.4   55.4  50.3  74.3  66.0  66.8  65.6  76.6  74.4  65.6  61.8  3.1  7.5
理 科 93.8  93.2   68.0  66.5  75.0  62.1  73.8  66.5  89.1  83.8  75.0  77.6  85.9  75.3


平成29年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査 考察

<国語>
・聞き取るべき内容を自分で判断する問題では、本の紹介の仕方を正しく選ぶことが半数ほどの児童が
 できなかった。【問題1-()】(50%)

・漢字の「読み」(平等)、「書き」(暑中)が半数ほどの児童ができていない。「読み」(試みる)
「書き」(飲む)はできていた。【問題2】(56.3%)、【問題3】(50%)

・資料Aと資料Bの二つの資料を比較・関連付けて読み取ったり、筆者の考えを理解・解釈して、ゆう
きくんが目的に応じてまとめた文章を考えたりすることができない。

【問題4-(2)(3)62.5%】

・文の中における主語と述語の関係について正しく理解できていない。【問題7】(6.3%)

・文の中に見られる修飾と被修飾が理解しておらず、「速く」が詳しく説明している部分を正しく選ぶ
ことができていない。【問題8-(2)】(28.1%)
 

<社会>
・方位を選ぶ問題の正答率が、正答率が約7割。問題を読まず記号ではなく漢字で書いている子数名。

・交通事故によるグラブの読み取りはできている。警察官の仕事を答えることもできていた。

・東京都の周りにある県名を答える問題では6割が正解していた。

・全国の県名の問題の正答率は7割できていた。

・八丈島の位置を分かっていない子が5人。海に面していない回答をしている子もいた。

・資料を読み取り、その中から改善策を選ぶ問題の正答率が5割を切っている。背景や理由を理解して解く問題
 に課題が見られた。

・最後まで終えられなかっただろう子が1人。

<算数>
・関心意欲→96.9% 思考判断表現→55.4% 知識理解→66.8% 技能→74.3%

・情報を取り出す力→78.6% 読み取る力→65.6% 解決する力→3.1%

・基本的な計算は70%のでき。計算の順序、小数点の位置の処理の正答率が65%前後とやや低い。

・かけられる数、かける数、わられる数、わる数それぞれの大小関係における積と商の大きさについて
 の正答率が25%と低い。計算を行わずに答えている児童が見られる。

・9枚のカードをならべてできる2番目に大きい数も25%の正答率と低かった。「2番目」というキー
 ワードを見逃していることと、大きな数に関する理解が不十分であることが原因と思われる。

・算数的な作業を通して、課題を解決する問題は正答率が極端に低く、ほぼ全員不正解だった。最後の方
の問題でもあり、最後まで考え抜く集中力が続いていない。

  <理科>
・関心意欲→93.8% 思考表現→68% 技能→75% 知識理解→73.8% 

・情報を取り出す力→89.1% 読み取る力→75% 解決する力→85.9%

・関心はとても高く、技能や知識理解もある程度できている。思考表現はちょっと苦手。

・過去の子たちと比べて、活用の分野の正答率が大変高い。

・電気が通るものを選ぶ問題の正答率が極端に低い。間違った知識がそのままになっていることがある。